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研究室について

1. 光重合による直鎖/多分岐ポリマーの作り分け
   分子内に活性エステル基を有するモノマーに対してAIBNなどのラジカル重合開始剤を用いて重合を行うと一般的なラジカル重合が進行し、直鎖状のポリマーが得られます。それに対して光照射を行うことによりポリマー側鎖からも重合が開始されるため、多分岐ポリマーを得ることができる。これは、1つのモノマーから分岐構造の異なるポリマーが得られる点で非常におもしろい研究です。
 
Figure 1. 重合方法による直鎖/分岐ポリマーの作り分け

2. 活性エステルの熱転位反応と屈折率の変化
  活性エステル基を有するポリマーに対して熱処理を行うことで熱転位反応が起こり、活性エステルの骨格の組み換えが起こります。これにより、ポリマーの屈折率が0.012増加するため、光導波路など光学材料用途の応用が期待されます。
 
Figure 2. 活性エステル誘導体の熱転位反応による屈折率の増加
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